「3分クッキング」料理の先生明かす舞台裏「エプロンは100種類手作りです」
テレビである以上、おいしそうな見せ方も求められる。
「フレンチトーストやだし巻き卵は、できたてがいちばんふっくらするんです。ベストな状態を完成品としてご紹介できるよう、テレビには映らない私の横で、アシスタントが時間差で同じものをいくつも作って差し替えていました」
食中毒対策の呼びかけとして、生肉を触った後は意識して手を洗う姿を映すなどの工夫もあった。
そして、毎回着けている「エプロン」にもこだわりが!
「服は無地のものばかり着ていたので、エプロンは柄付きのものを選びました。15年で約100種類も用意したんです。たまに『どこに売っているんですか?』と聞かれることがありますが、私のアシスタントが布を買って作ってくれる一点もの。テレビでは下半身まで映らないので、布代を安くすませるために、じつは丈が短いんですよ(笑)」
番組が完成するまでには、一品の料理で7~8回も試作する。
「やはり“おいしい”と言ってもらうのが何よりの喜びですから、打ち合わせ段階で1~2回、雑誌掲載用の撮影段階で3~4回、そして本番前にさらに試作。
雑誌掲載の段階では、調味料の分量調整にとくに気を使いました」
■“ひとつまみの塩”にこだわり続けた15年間
よきアドバイザーになったのが「ホテルオークラ東京」