2022年4月14日 15:50
オミクロンBA.2は感染力が26%増「5月中に都内新規感染者3万人超も」
ただし、3回目の接種を行うと74%まで上昇。また重症予防効果についても従来のオミクロン株と同様、3回目の接種で90%ほどに上がることがわかっています」(松井氏)
■得てきた教訓をもとに第7波を正しく恐れる
4月8日現在で65歳以上の高齢者の3回目のワクチン接種は84%を超えている。その一方、全人口における3回目接種を終えた人は44.3%と思うように伸びていない。
前出の杉山先生はこう話す。
「副反応を理由に接種しない人がいますが、当院の研究で、発熱や倦怠感などの『全身性副反応』を発症した人の抗体価は、副反応がなかった人より2割程度高くなっており、また副反応を抑える薬を飲んでも高い傾向は変わらないことがわかっています」
その2割上昇した抗体価によって、感染や重症化を紙一重で回避できるかもしれないのだ。
「さらに、やがて訪れる第7波の大きさを少しでも抑えるためにも、3密の回避、すべての人が外出時にはマスクを着用するなど感染対策の基本をいま一度しっかり見直すことが求められています。感染者が自宅で服用できる抗コロナウイルス薬がまだ普及していないなか、遠回りのようでも、それが平穏な日常を取り戻す方法だと思っています」