2022年4月22日 06:00
マツコの「幸福を感じない人が食に走る」発言に共感の嵐!精神科医が仕組みを解説
不幸せだからご飯を食べる、というのは典型的な“ドーパミンが不足しているから、ドーパミンを求める”という行動。
もちろん、不幸すぎてうつになった場合は、逆に食欲が低下することもあるので、不幸せだから必ず食に走るとはいえませんが……」
そもそも生活にハリがなく、幸せを感じられない状態のことを、ゆうき先生は次のように説明する。
「欲求が満たされないために不幸な人は、『あぁ、自分の顔がもっとよかったら』『もっとお金があれば幸せなのに』『恋人さえいればいいのに』というように、“これさえあれば幸福”というものを求めています。
しかし、その幸せを得るための行動をとることは少なく、エンドレスに欲求不満を抱き続けてしまうのです」
そんな欲求不満の“不幸せ”な状態でお腹が満たされると、ドーパミンの作用ですぐに幸せになれるのだ。
「しかしながらドーパミンの作用は一過性です。食にしか幸せがない場合、すぐに幸福感は薄れることになります。食べ過ぎたときに、後悔するのもこのためです」
ストレスを感じているときや辛いときに食に走ることは、手っ取り早く幸せを感じられるため、悪いことではないと、ゆうき先生。
「お菓子や甘いものであれば、食べ過ぎで肥満や糖尿のリスクがありますが、そうでないなら、食べ過ぎにさえ気を付ければ問題ありません」