2022年5月2日 06:00
上皇陛下の「お忘れ」症状に美智子さまが始められた二人三脚の“日課”
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「上皇陛下のご退位直前にお目にかかったときに、上皇后さまは『陛下のお心とお体のお疲れを、総合的にわかるのは私だけだったの』とお話しになりました。陛下を無事に赤坂にお連れしたいというお気持ちも伺ったことがあります」
そう語るのは、美智子さまと交流のあるメディアプロデューサーの渡邊満子さん。
4月12日から葉山御用邸に滞在されていた上皇ご夫妻は、4月26日に赤坂御用地の仙洞御所(旧赤坂御所)にお引っ越しされた。上皇ご夫妻が1960年(昭和35年)から33年にわたって暮らされていた思い出の家にお帰りになったのだ。
「上皇后さまは平成最後の歌会始に〈今しばし生きなむと思ふ寂光に園の薔薇のみな美しく〉という御歌を出されています。これは、ご高齢になられて、ご自分の体も衰えてきたことを実感されている。こうしたときに庭のバラの花をご覧になり、もう少し頑張ろうと思われたという御歌でした。やはり、上皇陛下を支えていこうと思われたお気持ちを詠まれたのだと思います」(渡邊さん)
引っ越しにあたって、エレベーターの設置などの改修工事が施された。
ただ、私室部分こそ完成しているものの、すべての工事が完了したわけではないという。