2022年5月8日 06:00
香坂みゆき明かす“金妻”撮影秘話「板東英二さんは自分のセリフしか覚えてこない」
“欲しかったら、いいじゃん”って吹っ切れて、高価なバッグなども買えるようになり、経済面でもやっと自立できたと思います」
同時期には作詞・大貫妙子、作曲・EPOのシングル『ニュアンスしましょ』(’84年)が大ヒット。
「私にとって“唯一の売れた曲”です(笑)。それまでは、自前のヘアメークで、衣装も自分で安いのを買って、歌っていました。でも『ニュアンスしましょ』は資生堂のキャンペーンソングだったので、メークさんもスタイリストさんも資生堂さんが手配してくださって。私の芸能人生のなかで“いちばん芸能人してる!”って感じられた瞬間でした」
闇が続いた10代後半だったが、ようやく晴れ間が見えるようになった。
「自信も芽生え、この世界でやっていけると、やっと思えるようになりました」
’80年代に葛藤を味わったからこそ、今年の4月21日、歌手デビュー45周年を迎えることができたのだろう。
「いまのところ1年限定の予定ですが、YouTube、インスタ、TikTokなどで、’70~’80年代の懐かしくて大好きな曲をお届けしたいと思っています」
【PROFILE】
香坂みゆき
’63年、神奈川県生まれ。