2022年5月12日 15:50
資産運用は無理せず放置を 山崎元さん「ほったらかし投資」のすすめ
今後、支出が2割増えると考えて、家計も、老後の資金についても考えていく必要があるでしょう」
’19年、金融庁の報告書をきっかけに、老後資金が2,000万円不足するという問題が話題になった。仮に支出が2割増えた場合、不足金額はいくらになるのだろうか。
コロナ禍前の’19年の消費支出をもとに、金融庁の計算式にあてはめてみると……。年金額が変わらない場合は毎月約8万1,000円不足し、65~95歳までの30年で約2,925万円足りなくなる計算に。
まさに老後3,000万円不足なのだ。
「しかし、これはあくまでも高齢夫婦無職世帯の一例で、支出も収入も何も見直さなかった場合です。老後を安心なものにするためには、しっかりとした準備をすれば、老後のお金の不安は解消できるのです」(井戸さん)
超低金利時代、銀行に資産を置いていても、ほとんど増えることはない。投資で資産を少しでも増やすことができれば、老後の生活を豊かにできる。
そこで、山崎さんに資産運用のコツを聞いた。
■「資産を運用する」ほったらかして増やす
「物価高や円安に焦って『投資で短期的に稼ごう』というのはやめましょう。高い確率で失敗します」