2022年5月12日 15:50
資産運用は無理せず放置を 山崎元さん「ほったらかし投資」のすすめ
投資するときは、iDeCoやつみたてNISAなど、税の優遇が受けられる制度を目いっぱい活用しましょう」
資産のうち、どれくらいの額を運用するのがいいのだろうか。
月の生活費の3~6カ月分を銀行口座に残し、残りを「運用資金」とするのが基本的な考え方。
「投資信託は『リスク資産』です。年5%ほど増えることが期待される投資の場合、最大4割ほど増える可能性がある一方、投資額の3分の1が減るリスクもある。そうなった場合でも、許容できる金額を投資するのです」
資産が100万円減ることまでは許容できるなら、投資額は300万円になる。老後のための運用なら、こんな考え方もできるという。
「95歳まで長生きしたとして65歳から30年、360カ月です。1万円までなら、ひと月あたり使える額が減っても生活に支障ないという人は、360万円の3倍の1,080万円まで投資していいということになる。
5,000円なら、540万円です」
残りは「無リスク資産」として、元本割れのない「個人向け国債」で運用するか、普通預金のまま保有する。ただし、預金額は銀行が破綻した場合でも保護される1行1,000万円の範囲内としよう。