2022年6月3日 15:50
コロナで労災申請が14倍! パートでも“保険金を貰い損ねない”方法
終わらないコロナ禍で、労災申請が急増しているのを知っていますか?私たちがもらえはずのお金を、忘れずに受け取るためにはどうすればいいでしょう。
“労災”の基本に立ち返り、荻原博子さんが解説してくれましたーー。
■申請の件数が14倍に急増した背景
コロナ関連の労災申請が急増しています。労災(労働者災害補償保険)とは、会社に雇用される方の仕事中や通勤途中のけがや病気、障害、死亡などに補償を行う制度です。労災は、労働者を1人でも雇う会社に加入の義務があり、保険料は全額事業主が負担します。また、正社員だけでなく、パートやアルバイトも労災の対象です。
新型コロナ感染症について、当初は医師や看護師、介護職などを労災対象とするものの、職場クラスターなどへの対応があいまいでした。そこで厚生労働省が対象を明確化。
(1)感染経路が職場だと明らかな場合
(2)感染経路が特定できなくても、感染者が出た職場での業務や不特定多数への接客など業務での感染リスクが高い場合
(3)業務以外で感染したと断定できない医師や看護師、介護職
(4)コロナ後遺症で治療が必要な場合
上記を労災の対象としました。
しかし、労災が認められ補償金をもらう労災事故が多くなれば、会社が払う保険料が上がるため、申請させない“労災隠し”がよく起こります。