水谷豊 5代目相棒に復活指名の舞台裏…22年前にあった“寺脇主演”構想
ですが’90年代になると、連ドラ主演は『刑事貴族』シリーズ(日本テレビ系)のみ。作品になかなか恵まれない時期だったのです」
ただ、撮影現場では寺脇が水谷を立てるようにしていたという。
「寺脇さんが役者になったのは、水谷さんに憧れていたから。いわば師匠のような存在である水谷さんに対し、寺脇さんは常に敬意を持って接していました」(ドラマ関係者)
結果的に水谷にとって久々の連ドラ主演となった『相棒』は好評を博し、シリーズは長期化した。
「そもそも寺脇さんから始まった企画だったのだから、警視庁を退職し海外へ飛び立つという形で寺脇さんが作品から退場したときにドラマ自体が終了となってもおかしくなかったはず。それでもドラマは継続し、『相棒』のメインは完全に水谷さんへと譲られたのです」(前出・芸能関係者)
『相棒』は、寺脇の存在があったからこそ水谷の代表作となったといえるだろう。
「不遇の時代を過ごしていた水谷さんは、再びヒット作を出すきっかけを作ってくれた寺脇さんに感謝の思いがあるのでしょう。そういった恩返しの気持ちも込めて、寺脇さんを5代目として指名したのかもしれませんね」(前出・ドラマ関係者)