くらし情報『不良の溜まり場「ゲームセンター」から解放されて「ゲーム」は日本が誇るカルチャーになった』

2022年8月20日 06:00

不良の溜まり場「ゲームセンター」から解放されて「ゲーム」は日本が誇るカルチャーになった

コントローラーをスティックタイプでなく十字キーにしたのはコストを抑えるためという説もある。

「低価格で提供できるように企業努力を重ねたといわれています。まずは本体を普及させ、その後に発売されるゲームソフトで利益を得るというビジネスモデルは、本体価格を安く設定し、その後、取り替え用のインクで利益を出す家庭用プリンターと同じです」

■功罪ありつつも日本が誇るカルチャーに

ファミコンのヒットによって、さまざまなジャンルのゲームソフトが登場した。

「『ドンキーコング』(’83年)や『スーパーマリオブラザーズ』(’85年)、『ドラゴンクエスト』(’86年)と、人気ソフトが続々発売され、ファミコンブームをけん引。大量にゲームソフトがリリースされたため“クソゲー”といわれるハズレソフトもありましたが、今では逆にプレミアがついているケースもあります」

他社のゲーム機と競うようにソフトの数はますます増え、攻略本や、中古市場も活況となった。「子どもたちへのクリスマスのプレゼントも、ゲームソフトが定番化しました。人気ソフトの発売日に学校をズル休みして、早朝から家電量販店の列に並ぶ子どもたちが問題となったり、個室に閉じこもってしまう“ひとり遊び”の負の側面が強調されたりして、社会的にも問題視されたものです」

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