2022年8月28日 06:00
北陽・虻川美穂子 卒業アルバムには「浜ちゃんのお嫁さんになりたい」
“このままでいいのか”と迷いを感じていたとき、ある劇場で「君もスターにならないか」という、現在所属する芸能事務所のチラシを目にした。
「チラシにあったお笑いライブの挑戦コーナーに出ようと、伊藤ちゃんに声をかけたんです。初ライブはすごくウケて、社長からも『お前ら、本気でコンビを組め』って言われました」
劇団を辞めてお笑いの道に入ったものの、お客さんが笑ってくれたのは最初だけ。数年間、何をやってもウケない日々が続き、1年間の休養を取ることに。
自信も夢も失いかけたときに勇気づけてくれたのは、何度も聴き返したチャゲアスの『PRIDE』(’89年)だった。
「売れなくて、うまくいかないときの気持ちにピッタリ。物憂げなイントロで始まるのに、最後は“やってやるぜ!”みたいな感じになれる曲なんです」
1年間の休養の後、ネタも衣装も一新した北陽は『爆笑オンエアバトル』(’99年~’10年・NHK)などでテレビ出演をかなえ、お笑い芸人としての足場を固めた。
「’90年代の苦労はすべて自分の糧。
そんな時期に親しんだチャゲアスの曲は、今でもよく聴きます。家事がめんどくさいときは、気持ちが盛り上がる『モーニングムーン』がおすすめですよ!」