2022年8月27日 06:00
森英恵さんが手がけた雅子さま、石原裕次郎夫人のドレス
親友・黒柳徹子と本誌で対談した森英恵さん
8月11日、日本のファッションデザイナーの草分け的存在で、世界的に活躍した森英恵さんがこの世を去った。享年96。
’05年、ニューヨークコレクションで蝶をモチーフにしたデザインが評価を受け、「マダム・バタフライ」と呼ばれるように。
’77年には東洋人として初めてパリのオートクチュール組合の会員となり、顧客にはモナコ公妃のグレース・ケリーや、女優のソフィア・ローレンなども名を連ねた。
「いつも美しく歩いてほしい」という思いをのせ、女性らしい気品を感じさせるデザインを世に送り出してきた森さん。華々しく艶やかな作品を振り返りますーー。
【’60年】石原裕次郎夫人のウエディングドレス
石原裕次郎さんの妻・北原三枝さんのウエディングドレスを制作。肩の大きなリボンがかわいらしい。
【’67~’87年】日本航空の客室乗務員制服
4~6代目の制服を担当。5代目では、今では定番のスカーフが初めてつけられた。
【’88年】美空ひばりさんのステージ衣装
「不死鳥コンサート」にふさわしいきらびやかなドレス。病いと闘いながら歌うひばりさんの体力を考慮して、重さを抑えて制作された。