食品だけで3千円の支出増――価格安定している「米と鶏肉」のすすめ
それにともない小麦を材料にしている食品も上がっています」(丸山さん)
物価上昇率はパンが8%、パスタ14.2%、カップ麺11.1%と高水準(6月時点、以下同)。朝から米を食べる頻度を増やしたほうがいいだろう。
■肉は鶏肉を中心に
魚介類の1カ月の物価は、この1年間で10.8%増。とくに食卓に身近なマグロ、サケ、タコはそれぞれ17%台の増加だ。
「輸入している魚が輸送コスト増によって値上がりするのは当然のこと。国内で取れる魚も漁船の燃料費などが価格に影響を与えています。また中国での需要も高まっているため、今後も値上げ傾向が続くでしょう」(柏木さん)
肉類の中では、物価上昇が顕著なのが牛肉(5.9%増)だ。
「国産牛はコロナ禍で飲食業界の需要が減ったこともあり、前年比0.9%の上昇率にすぎません。
しかし手ごろな輸入牛肉の値上がり率が13.5%と大きく、国産牛の価格に近づいています」(柏木さん)
牛肉はぜいたく品と割り切って、国産牛を特別なときに食べる。ふだんの食事は価格が比較的安定している鶏肉を中心としたレシピにしたほうがいいだろう。
■アプリやドラッグストアを活用して
さらにこの1年で大きく値上がりした商品といえば、食用油(36%増)