2022年9月4日 06:00
スキーもスキューバも深夜バラエティも! バブル文化の仕掛け人「ホイチョイ」って?
「主人公は、当時憧れの職業だった広告代理店勤務の30代男性ヒラ社員。仕事はそこそこに、“女子アナ”や“スチュワーデス”との合コンをセッティングすることに奔走します。数年後に訪れるバブル時代の象徴でもあった“浮ついたサラリーマンの生活”が描かれており、未来を予測するリサーチ力の高さに驚かされます」
■多くの若者を虜にしたバブル文化の発信源
’87年には、ホイチョイ・プロダクションズ原作の映画『私をスキーに連れてって』(’87年)で、スキーブームを巻き起こした。
「スキー場が出会いの場となり、白いスキーウエアや劇中のユーミンの曲が大ヒットしました。続く『彼女が水着にきがえたら』(’89年)では、スキューバダイビングのライセンスを取得する若者が激増。まさにバブル時代の文化を生み出していったのです」
’90年代に入ると、フジテレビの深夜番組で、次々に話題作を放つ。
「故・仲谷昇さんを“教授”に、日本のトレンドやサブカルチャーを歴史教育番組風に解説する『カノッサの屈辱』(’90~’91年)、スポーツの結果や内閣支持率、ジュリアナ東京のボディコン着用率など未来を予想するクイズ番組『TVブックメーカー』(’91~’92年)