くらし情報『米では140万円学生ローン減免 日本では返済延滞29万人の奨学金地獄』

2022年9月9日 15:50

米では140万円学生ローン減免 日本では返済延滞29万人の奨学金地獄

米では140万円学生ローン減免 日本では返済延滞29万人の奨学金地獄


アメリカのバイデン大統領は8月24日、学生ローンを借りている方に1人あたり1万ドル(約140万円)の返済免除を発表しました。対象者は4300万人で、うち2000万人は債務がゼロに。一方、日本では奨学金地獄続いています。そんな日本の奨学金について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれましたーー。

■国葬に2億5000万円より、子どもや学生に支援を

アメリカの学生ローン返済免除は、11月の中間選挙に向けた“バラマキ”政策の一環だと思いますが、日本の奨学金返済者にはうらやましく映ったでしょう。

日本では、大学生の約半数が何らかの奨学金を受給しています(’22年・日本学生支援機構)。平均すると、借入総額は約324万円。月1万6880円(年約20万円)を14.7年かけて返済します(’19年・労働者福祉中央協議会)。


ただ、就職先がブラック企業で退職に追い込まれたり、非正規雇用で収入が安定しない方も多いためか、奨学金の延滞者は約29万人。延滞者の約半数は年収200万円以下というデータもあります(’20年度末・日本学生支援機構)。

こうした延滞には厳しいペナルティがあります。延滞期間が2カ月目から最低3%の延滞料が加算され、3カ月たつとブラックリスト入り。

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