2022年10月8日 06:00
「寂しいけれど後悔はないんです」坂本冬美明かす母との別れ
ありがたかったです」
そして’03年、歌手活動を再開!復帰した娘に母は叱咤激励を続け、東日本大震災のあとは一喝されたこともあったと、坂本さんは笑う。
「母が毎日、電話をかけてきて、『〇〇さんは義援金送ったんだってよ』と連日続き、やがてしびれを切らして、『冬美、お前は何をしているんだ!?裸一貫で出ていって皆さまに大きくしてもらったのを忘れたのか?今失って何も怖いものはないだろう』と。今こそ皆さまにお返しするときと奮起して、できる限りの寄付をさせていただきました」
そういえば、「母は“ふるまいの人”だったと、ご近所さんが教えてくれて」と坂本さん。コーヒーを飲みにいくといつも優子さんが支払う気前のよさだったそう。
「『でもいつもボロボロの服を着てて。冬美ちゃんもっといいものを着せてあげればいいのに』と母に話したものだと、私に教えてくれました(苦笑)」
■鎧もなく、自分を誇れる歌手人生を送りたい
優子さんは、かつて娘にこう話していたという。
〈冬美が歌手になったからって、田舎には田舎の生活があるから、私は今までどおり何も変わらない。たまたま娘が歌い手になっただけ〉
そんな坂本さんの最愛の母、優子さんは今年の6月25日に旅立った。