くらし情報『群衆雪崩は日本でも起きる可能性が 梨泰院圧死事故に学ぶ生き残る術』

2022年11月10日 15:50

群衆雪崩は日本でも起きる可能性が 梨泰院圧死事故に学ぶ生き残る術

さらに、立ったまま圧死した人もいたと報じられている。

「強く圧迫され、胸を膨らますことができずに窒息するのが圧死です。立ったまま圧死するなんて、尋常ではない密集状態だと思います」(川口教授)

特に女性は、背が低く密集に埋もれ、全身で圧力を受けた人が多い。被害者の3分の2が女性だったのはそのためだろう。

あまりの凄惨さに心が痛むが、これから年末年始に向かい、日本でもカウントダウンや初詣でなど密集が起こる機会が多い。同じような事故は起きないのだろうか。

「ないとは言い切れませんが、日本では場内を一方通行にして人々を誘導し、狭い路地は通行禁止にするなど、そのつど、警備態勢をつくります。最近は、警備員の確保や警備予算が厳しいために中止するイベントもあるほどです。
警備が徹底された日本では、あれほどひどい事故は考えづらいでしょう」(川口教授)

しかし、大地震などの災害が起きたときは危ないという。「災害発生当初は、警察や消防なども救助に人員を割くため警備は手薄です。それぞれ個人の判断で、密集状態をつくらないよう行動することが大切です」(川口教授)

出先で災害にあうと多くの人が駅に向かう。

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