2022年11月10日 15:50
群衆雪崩は日本でも起きる可能性が 梨泰院圧死事故に学ぶ生き残る術
電車は動かないことが多く、駅周辺は人があふれどんどん密集する。情報が明らかになるまで、川口教授は「動かないのが賢明」だという。
■群衆の動きが止まったら危険
また、麻布消防署元署長で市民防災研究所の坂口隆夫さんはいう。
「イベント会場など屋内の施設でも、不慣れな運営だったり収容定員を守らないことがあると危険が。収容定員の何倍もの人が詰め込まれた会場でアクシデントが起こると、群衆雪崩につながるかも」
悲惨な事故に巻き込まれないための方策を坂口さんに聞いた。
【1】“異常”を早めにキャッチする
たとえば群衆の歩みが止まったり動いたりを繰り返す、前から来る人が見えているのによけられない、歩く先の状況が見えないなどの異常を察知したらすぐ逃げよう。
【2】狭い路地には入らない
広い通りから狭い路地に入ると、人が集中し急に密集状態になる。
【3】坂・階段・歩道橋・地下道は×
逃げ場のない場所には入らない。
【4】警備員のいない場所に行かない
規制のないところは、危険な状態に陥っていてもわからない。
【5】道路の端を歩く
道に面した店舗などに逃げ込んだり、壁をよじ登ることもできる。