2022年12月11日 06:00
『東京ラブストーリー』が最後!可憐な女が最強だった昭和の恋愛観
『東京ラブストーリー』愛媛にあるカンチの母校にて
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったドラマの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょうーー。
「『(カンチ!)ねえ、セックスしよ』の名ゼリフが記憶に残るドラマ『東京ラブストーリー』(’91年・フジテレビ系)が放送された当時は、男女の恋愛の形や女性の働き方の変革期でもあり、今振り返ると、作品にもその時代背景が色濃く描かれていました」
そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。
紫門ふみの同名漫画を原作としたドラマは、主人公の赤名リカと永尾完治が織りなす、題名どおりの恋愛ストーリー。
「’86年に男女雇用機会均等法が施行されたものの、実際の職場で男女平等がすぐに進むことはなく、’90年代に入っても、女性の就職は結婚までの腰掛け程度で、仕事といえばお茶くみとコピー取りというニュアンスが一般的でした。ところがドラマで描かれる赤名リカは、帰国子女でキャリアウーマン。カジュアルなセーターに紺ブレを合わせ、パンツ、ローファーというアメリカントラディショナルで活動的なファッション。