2023年2月5日 06:00
大ブームの要因!『サザエさん』にあって『ちびまる子ちゃん』にないもの
(写真:時事通信)
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、欠かさず見ていたテレビアニメの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょう――。
’77年以降に放送されたテレビアニメで、もっとも高い視聴率(39.9%、ビデオリサーチ【関東地区】調べ)を記録したのが、’90年10月28日放送の『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)。放送開始されてから、わずか9カ月後のことだった。
「’86年、少女漫画誌『りぼん』で連載を開始。同誌は恋愛系少女漫画が多かったことから、怠惰な小学生を主人公にした同作品は異色。しかし、’90年にアニメ放送が開始されると同時に、知名度が一気に高まりました」
そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(55)。
懐かしい昭和の日本の「あるある」を思い出したり、登場人物をかつてのクラスメートに重ねてノスタルジーに浸ったりできるのも、同作品の魅力。
「’70年代から’80年代前半にかけて人気を博した『時間ですよ』(’65~’90年)や『寺内貫太郎一家』(’74年・ともにTBS系)を代表としたホームドラマが衰退期で、バブル期はトレンディドラマ全盛。