くらし情報『伊藤さおり「高校3年間で男子としゃべったのは、5言くらい」』

2023年2月12日 06:00

伊藤さおり「高校3年間で男子としゃべったのは、5言くらい」

ビジュアルばかりでなく、森高が手がけた詞の世界にもハマった。

「言葉選びがとてもユニークで、妙に心に刺さる。ストレスがすべてを台無しにするという『ザ・ストレス』の歌詞にも共感できたし、『非実力派宣言』(’89年)なんて、実力がなくて何が悪いのと開き直った歌。自分に自信が持てなかった私は、その言葉に勇気をもらいました」

『私がオバさんになっても』がリリースされたのは、高3のときだ。

「当時から口に出しづらい言葉だった“オバさん”を曲名にしてしまう感覚が斬新。非実力派と言いながらどんどんスターになっていく森高さんとは対照的に、私のほうはパッとせず……。最後まで進路が決まらなかった私と虻ちゃんは、先生に呼び出されてしまいました」

進学するにも、就職するにも、完全にタイミングを逃してしまった2人は、そろって合格がもらえた劇団に入ることに。

「着るものはオーバーオールとジャージ、食べるものはもやしと卵という絵に描いたような貧乏生活。
友達とルームシェアしていたのですが、私は月1万6000円の家賃で、キッチンに布団を敷いて暮らしていました。『ザ・ストレス』で日々のストレスに耐え、『渡良瀬橋』(’93年)

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.