2023年2月12日 06:00
伊藤さおり「高校3年間で男子としゃべったのは、5言くらい」
当時は、『浪漫飛行』(’90年)や『君がいるだけで』(’92年)を大ヒットさせた米米CLUBの大ファンだった。
「大編成のバンドで、私もあの一員になりたいって。でも、自信がないから、メインなんておそれ多くて、バックダンサーになれればいいなって、とにかく控えめに考えていました」
“どうせ、相手にされない”と思い込み、異性に話しかけることもできなかった。
「高校3年間で男子としゃべったのは、5言くらい。早いコたちは彼氏、彼女がいたけど、私なんてとてもとても。合コン的な雰囲気とかは、『ねるとん紅鯨団』(’87~’94年・フジテレビ系)を見て、疑似体験していました」
■勇気をもらった森高千里の『非実力派宣言』
そんなとき、夢中になって聴いていたのが森高千里の曲だった。
「『17才』で森高さんの存在を知り、過去の作品を振り返って『ザ・ストレス』(’89年)に衝撃を受けました。ウエートレスのコスプレをしたCDジャケットの脚が本当にきれいで、もう別の生き物を見るよう。
自分の脚がいちばんきれいに見えるように、ミリ単位でスカートの長さを調節しているという雑誌の記事を読んで、さらに感心しました」