くらし情報『発がん性物質PFASによる水汚染が全国で…危ない街は114カ所も!身を守る方法は?』

2023年2月16日 06:00

発がん性物質PFASによる水汚染が全国で…危ない街は114カ所も!身を守る方法は?

(写真:PIXTA)

(写真:PIXTA)



「自分の血液から、こんなに高い濃度の発がん性物質が検出されるなんて……」

そう驚くのは、東京都国分寺市在住の竹内和子さん(仮名・67)。竹内さんが語る発がん性物質とは、有機フッ素化合物(以下、PFAS)のこと。水や油をはじく作用があり、フライパンのコーティングや撥水加工された衣類などに多用されている化学物質で、約4千700種類あり、代表的なものにPFOA、PFOSがある。

PFASは自然界で分解されにくいため“永遠に残る化学物質”とも呼ばれ、長期間摂取することで発がんリスクがあるという。歯磨き粉などに配合されている“フッ素”とは異なる。

米軍基地などで使用されている泡消火剤にも含まれており、米軍基地の多い沖縄県や、横田基地(東京都福生市)を抱える多摩地区は、かねて河川や地下水、水道水などから国の暫定基準値(PFOAとPFOSの合計が50ng/l)を超えるPFASが検出され、問題になっていた。

昨年末、多摩地区の有志が住民87人の血液検査を実施。すると、前出の竹内さん含め74人の血液から、アメリカが定める血中濃度の指標(20ng/ml)を超える値が検出されたのだ。

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