2023年2月17日 15:50
施政方針演説でも言及なし…岸田政権が皇統問題を「完全放置」する理由
と周囲に語っていたというが、いまは向き合おうという姿勢すら見せないのだ。
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう警鐘を鳴らす。
「愛子さまをはじめとした女性の皇族方が独身のうちに議論を進めなければ、憲法や皇室典範などと整合性がとれる解決の選択肢がどんどん限られてしまいます。
現状では、悠仁さまお一人のご成長とご結婚、将来お妃となられる方のご出産に皇室の存続の可能性が絞られています。悠仁さまが将来抱えられるご心労はいかばかりか……。最終的に皇位継承者がいなくなるという危険性も高まってしまいかねないのです」
なぜ岸田首相は議論を進めないのか。自民党関係者も落胆した様子でこう明かす。
「岸田総理は皇室典範の改正や皇統の諸問題について取り組む意欲を話しているそうですが、『結局あれは口だけだ』と囁く声が党内からも上がっています。
皇室の課題を“静かな環境で進める”として、政治的に安定した状況下でなければ進められないと打ち出す一方で、岸田政権の支持率は上がったり下がったりを繰り返し、一向に安定しません。
しかもそれを理由に“いまは議論を進める時ではない”と開き直る空気が政権幹部の間に流れてしまっているのです。