2023年2月21日 17:10
【さよならシャンシャン】中国返還後の生活は?夫はイケメンに?気になるすべてを前上野動物園園長に聞いた
パンダ保護協会にはひと目で見分けて『これは〇〇』と名前で呼ぶ会員はいますけれど、これは極めてまれ。ファンの中でも個体識別できるようなコアな方はごく少数。そこまで認識できる人ってそんなにいないでしょう。中国国内ならパンダはいろんなところで見られますしね」
やはり日本のパンダファンたちは世界的に見ても熱量が高いといえるのだろう。
日本人飼育員・阿部展子さんがいる四川省の『成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地』には、’22年末の時点で222頭のパンダが在籍。彼女にシャンシャンの担当になってほしいと願うパンダファンの声も大きい。
「四川省には成都だけでなく臥龍・雅安・都江堰にもパンダがいますよね。海外にも貸し出ししている。
頭数はかなり多いんです。でも阿部さんがシャンシャンの担当になることはありえませんね。彼女は成都の基地の管轄で働いていますが、一方、シャンシャンが行くのは国の管轄である『中国パンダ保護研究センター(臥龍核桃坪熊猫基地)』のほう。管轄している組織が違うから。日本人だからってわざわざ引っ張ってくることはないですよ」
上野動物園では、シャンシャンが嫌いなにんじんを小さく切ったりすったりと工夫してあげている。