2023年4月8日 06:00
庵野秀明『シン仮面ライダー』“ぶん投げ”現場に池松壮亮、スタッフは疲弊…それでも興行不調でゆらぐ“ヒットメーカー”の座
庵野氏も打ち合わせの中で「仮面ライダーの基本はアクション」と語るだけあって、入念な準備が行われていく。
ついにクランクインを迎えアクションシーンの撮影もスタート。しかし、庵野氏はアクションシーンが“段取りをこなしている”と感じ、ワイヤーアクションを使わない方針に変更することに。
そして、あるアクションシーンが行き詰まると、スタッフやアクション監督の田渕景也氏らを集め、庵野氏が「ショッカーの皆さんに気概がない。申し訳ないけど、見ていると動きが流れている」と注文。
庵野氏からダメ出しをもらった田渕氏だが、密着カメラに対して、こう本音を吐露していた。
「『段取りに見えたくない』と言われて、やっぱり難しいですよ。単純に顔が見えれば、みんなすごい顔をしているわけですよ、戦っている時に。
(中略)僕が思う『カッコいい』と(庵野監督の)感覚が違うんだなと。ただ、負けたくないとこもあるんで、そこはそこでこれからどんどん戦っていこうかなと」
しかし、別の日のアクションシーンもまたうまくいかず、庵野氏を除いたスタッフらで緊急会議が行われることに。その中であるスタッフは「現場に行って初めて宿題がわかる感じ」