2023年4月8日 06:00
庵野秀明『シン仮面ライダー』“ぶん投げ”現場に池松壮亮、スタッフは疲弊…それでも興行不調でゆらぐ“ヒットメーカー”の座
(写真:時事通信)
日本が世界に誇るクリエイターの庵野秀明(62)。現在、脚本と監督を務めた実写映画『シン・仮面ライダー』が公開中だが、その撮影現場の様子が物議を醸している。
発端となったのは、3月31日にNHK BSプレミアムで公開されたドキュメンタリー『ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション挑戦の舞台裏~』(以下、『ドキュメント「シン・仮面ライダー」』)。同作の制作が発表された2021年4月から約2年間にわたって制作現場に密着したものだ。
※本原稿では、同ドキュメンタリー番組の番組内容に触れています。
幼少期から触れたアニメや特撮作品への膨大な知識量と強い愛情を持ち、作品づくりに並々ならぬこだわりを持つことで知られる庵野氏。それゆえファンからの信頼も厚く、これまで手掛けた2015年の『シン・ゴジラ』は82.5億円、21年の『シン・エヴァンゲリオン』は102.8億円の興行収入を記録するなど、大ヒットを連発している。
当時小学5年生だった1971年に放送された特撮ドラマ『仮面ライダー』の虜になり、高校時代には同作のパロディ自主製作映画を製作するほど熱狂的なファンの庵野氏だけに、自らリブートを手掛ける『シン・仮面ライダー』に注ぐ情熱も相当なもの。