くらし情報『“酪農危機”で赤字85%「牛乳増産しろ」一転「減らせ」の迷走政策で日本の牛乳が消える危険』

2023年4月6日 15:50

“酪農危機”で赤字85%「牛乳増産しろ」一転「減らせ」の迷走政策で日本の牛乳が消える危険

“酪農危機”で赤字85%「牛乳増産しろ」一転「減らせ」の迷走政策で日本の牛乳が消える危険


《日本の酪農家の85%が赤字経営その内、4割以上が月額「100万円以上」の赤字に》

3月17日、中央酪農会議が公表した実態調査の結果は、衝撃的なものだった。

食料安全保障推進財団の理事長で、東京大学大学院教授の鈴木宣弘さんが警鐘を鳴らす。

「現在、1kgの生乳を搾るのに30円の赤字が出ていますから、当然の結果です。少し前、千葉県の獣医師が全国107カ所の酪農家に呼びかけて行った調査では、98%が赤字経営していると答えています。酪農産業が消滅危機にあると言っても過言ではありません」

酪農現場では何が起こっているのか。酪農家で、酪農を学びたい人に情報を発信しているユーチューバーの浅野達彦さんが語る。浅野さんは、東京ドーム12個分、搾乳牛60頭、育成牛50頭ほどの規模を持つ牧場の後継者だ。

「もっとも経営を圧迫しているのは、コロナ前から比べると4割、5割値上がりした輸入している餌代、2割、3割値上がりした牧草の肥料や農薬費用です。
これらの年間の購入費用は1500万円でしたが、いまは2500万円。1000万円も増えているんです。さらにエネルギー価格の高騰によって、光熱費は月20万円から25万円に。

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