くらし情報『元日本代表平尾剛さんが危惧「“ラグビーの聖地”の消失で文化の継承が止まってしまう」』

2023年4月10日 11:00

元日本代表平尾剛さんが危惧「“ラグビーの聖地”の消失で文化の継承が止まってしまう」

神宮外苑は国内外の人々から大人気だ(写真:時事通信)

神宮外苑は国内外の人々から大人気だ(写真:時事通信)



「秩父宮は75年続くラグビーの聖地なのに、たくさんの樹木を伐採してまで移設・新設する必要が、どこにあるのでしょうか。これは元ラグビー選手だからというだけでなく、いち市民として看過しがたい。そう思って署名を起ち上げました」

そう明かすのは、元ラグビー選手で神戸親和大学教授の平尾剛さん。平尾さんが反対しているのは、“神宮外苑再開発”に伴う、秩父宮ラグビー場の移設・新築だ。

3月22日、神宮第二球場の解体工事が始まり、ついに“神宮外苑再開発”が着手されてしまった。“神宮外苑再開発”とは、東京の明治神宮外苑に建つ歴史的建造物、秩父宮ラグビー場や神宮球場を取り壊し、位置を入れ替えて新築する計画のこと。これに伴い、外苑の杜に息づく約1千本の樹木が切られ、市民が無料で憩えるオープンスペースも減らされる。その代わりに建つのが、80〜190mの高層ビルなのだ。


神宮球場は、耐震補強されたばかりで、秩父宮ラグビー場もリノベーションすれば十分使用出来る状態だ。平尾剛さんは3月28日、約1万6千筆集まった秩父宮ラグビー場の移設を止めるネット署名を東京都の小池百合子都知事宛に提出した。

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