くらし情報『心の病いや家庭内暴力に発展するリスクも…「夫のひきこもり」が急増中』

2023年4月14日 06:00

心の病いや家庭内暴力に発展するリスクも…「夫のひきこもり」が急増中

なるべく早い段階で発見し、相談や治療にあたることが大切です」

そう指摘するのは、九州大学大学院の加藤隆弘准教授(精神病態医学)。加藤准教授は、同大学病院でひきこもり専門の外来を担当している。

「私たちのひきこもり専門外来でも、患者さんの約7割に精神疾患がありました。ひきこもりの人は『自分はひきこもりではない』と、SOSを発信できずに頑張りすぎてしまい、心の病いにかかってしまうことも。心の病いを治療したことで、ひきこもり状態から抜け出した人もいます」(加藤准教授)

早期発見のために、九州大学大学院医学研究院では、直近1カ月間のひきこもり度を自分自身で評価できる「ひきこもり度評価ツール(HQ-25M)」を開発した。

「あくまでもひとつの目安ですが、40点を超えるとひきこもりのリスクは高いといえます。40点よりも下だから大丈夫、というわけではなく、たとえば20点以上であれば『予備群』として、どの部分に点数が多かったのか着目して、本人や家族が対策を講じるようにしてもらいたいです」(加藤准教授)

ひきこもりの相談先には、都道府県、県庁所在都市、指定都市等の「ひきこもり地域支援センター」や市区町村のひきこもり担当窓口、KHJ全国ひきこもり家族会連合会のような家族会などがある。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.