2023年5月21日 06:00
「ひきこもり女子会」主催・林恭子さん もっと「自分にYES」を!
時には、50代がいちばん多いこともある。これまで、見過ごされてきた中高年女性の当事者たちです」
なかには「自死寸前だった」と語る50代女性もいた。また「50年生きてきて、初めて自分の話を聞いてもらえた」と涙を流す人も。
「お二方とも『女子会の存在を知り救われた』『勇気を出して今日、来て本当によかった』と言ってくれました。これは、中高年の方に限ったことではありませんが、女子会に参加された当事者の多くは、表情が激変するんです。見ている私たちも感動するぐらい、来たときの硬い表情とは別人のような、明るい顔になって帰っていく」
■当事者の持っている優しさ、エネルギーを生かせる社会になってほしいと願う
ひきこもり女子会の開催を重ねるなかで、驚かされたのが、参加する主婦の多さだった。
「予想以上でした。’19年からは自治体と連携し『ひきこもりママ会』も開催しています。
これまで11回開き、延べ参加人数は61人。ニーズは確実にあると思います」
取材の最後に、改めていまの夢を尋ねると、
「UX会議など当事者活動は続けていきたい。それはなにも、誰かを助けたいからじゃなくて。私自身がいまも、この社会に息苦しさを感じているから。