ツバメ守る「逆さ傘」がSNSで大絶賛も…商業モールが明かす複雑胸中「営業支障やお客様への糞被害があるのも事実」
に取材を申し込むと、担当者が詳細を語ってくれた(以下、カッコ内はすべて担当者)。
担当者によると、“逆さ傘”の活動をはじめたのは2018年の春だという。
「2階のパン屋さんの照明に巣が作られたことがきっかけでした。トレーも設置できず、トイレ入口のためバリアフリーの観点からコーンを立てることもできず、苦肉の策で思いついたのが“逆さ傘”でした。せっかくならビニール傘よりも見栄えのよい傘をと思ったので、子どもサイズの可愛い黄色い傘を買って設置しました。それ以来、傘が最適な場所には設置するなどしています。今年は、赤の水玉の傘に4羽の雛が並び、特にかわいい瞬間が撮れたのかもしれません」
■“ツバメを守るだけじゃない”担当者が明かす取り組みの理由
「せんちゅうパル」が開業したのは、大阪・吹田市での「日本万国博覧会」開幕を目前に控えた1970年3月(開業当時は「千里サンタウン専門店街」)。今年で53年目を迎えたが、「ツバメがいつから『せんちゅうパル』に巣を作り始めたか、詳しいことは資料も残っておらず定かではありません」とのこと。
担当者はそう前置きした上で、「ツバメには帰巣本能があること、そして大きな鳥から守ってもらうために人間が多くいる商業施設をツバメが好むことなどの理由で、毎年子育てをしに帰ってくるようです」