くらし情報『日本人唯一のマルタ騎士・武田秀太郎さん IQ160の天才が抱えてきた“生きづらさ”』

日本人唯一のマルタ騎士・武田秀太郎さん IQ160の天才が抱えてきた“生きづらさ”

これぞ“神のご計画”と思いました」

そして国連職員として働き始めて1年ほどしたとき、ランチの席で、同僚職員から突然、こんな問いかけをされたのだった。

「マルタ騎士団に興味ありますか?」

武田さんの返事は、もちろん「イエス」だった。

■忘れられなかった「教育の不公平が許せない」という思い

「さっそく数週間後、現地の騎士とのランチが設定されました。大衆車に乗り、フリース姿で現れたおじさんを見て、最初は正直この人が騎士なのか?と思ってしまいました。

これまでにしてきた支援活動などについて会話をし、帰宅後にいただいた名刺をネット検索したら、7世紀も続く由緒ある名家の侯爵閣下でした。彼ら本物の貴族はふだんの生活は実に質素なのですね。その後も、5~6人の貴族から次々と自宅に招かれて会食をしました。振り返ってみると、すべてが私への入団テストだったのです」

武田さんがスカウトされたのは、バングラデシュでの青年海外協力隊での活動や、騎士道に関する本の翻訳などが評価されたからだった。


やがて“面接試験”をクリアした武田さんは、すべての騎士候補に課せられる「修練期間」を迎える。12カ月にわたり、祈禱会に参加したり、慈善活動に従事したりする、いわば現場審査。

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