エアコンの「夏じまい」をサボったら……冬の暖房代、爆騰!
その結果、エアコン内にほこりや油分が付着し、栄養源となって、カビが繁殖してしまうのです」(福田さん)
■エアコン内で繁殖したカビが暖房で噴き出す
ようやく夏が終わり、ホッとしている間に、次は暖房シーズンが始まる。だが、夏の汚れを落とさずに、ほったらかしたままでいると、暖房使用時にカビ菌を吸い込み、咳や息切れ、微熱、倦怠感といった健康被害をもたらす可能性があるという。
「内部にカビが繁殖したままエアコンを使用すると、室内にカビの胞子をまき散らすことになります。それが原因で“過敏性肺炎”や“ぜんそく”などを発症し、重症化することもあるのです。エアコンを使用するときは、できるだけカビが繁殖しないように、フィルターなどのお手入れをこまめにしたほうがいいでしょう」
このように注意喚起するのは、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅教授。
定期的なフィルター掃除は、健康被害を防ぐだけでなく、じつは消費電力を抑える効果もある。環境省のデータによると、2週間に一度、フィルター掃除をすることで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になるそうだ。「エアコンのフィルターにほこりが付着したまま使用すると、エアコンの稼働率が悪くなり、電気代も高くなります。