「日本人は『人に迷惑をかけない』を優先します」フランス出身女性・佐々木イザベルさんが日本での就職を選んだ理由
のあいだに生まれた長女で、上に兄(45)がいる。
「ナンジ市は現在人口約8千人、当時は7千人程度でした。パリから1時間ほど離れた、いわゆるベッドタウンです」
兄の稽古についていって空手に出合った。
「子供心に、見たことのない動きが『カッコイイ』と思いました」
中学生ごろからグングン上達。高校2年生のとき、フランス全国大会団体戦形で3位に輝いた。学業も優秀で、高校から予備学校を経て、日本の大学院修士課程にあたるストラスブール・ビジネススクールへと進学。
「このスクールで、日本に留学した人が『素晴らしい国だった』と目を輝かせていたのを見て、さらに日本に憧れました」
’02年10月、22歳で初来日して、京都大学で学ぶことに。「修学院離宮の隣にある外国人だけの寮に入りました。
日本には興味を持ち続けていましたが、言葉も文化もよくわからない。どうすればいいかを考えることで、挑戦だらけの楽しい毎日になりました」
母国で成績を上げていた空手は京都産業大学空手道部で継続した。OBの荒賀龍太郎さん(33・現監督)が’21年東京五輪75キロ超級銅メダルに輝くなど、名門だ。
同部でイザベルさんと知り合い、親友となった日本空手協会指導員の志水亮介さん(43)