「レジに自腹で補填」ブラックパート実例8 魔の手にかからない見抜き方は?
ブラックな職場に注意!(写真:PIXTA)
前例のない物価高。家計のタシにするために、パートに出ようという人も少なくないだろう。しかし、とんでもない“ブラックパート職場”だったなんてことも……。
実際に、労働基準監督署などに寄せられた令和4年度の“総合労働相談件数”は、124万8千368件と15年連続で増加している。
実際に、どんなトラブルの事例があるのか――。
ジャパンユニオンの相談員、須田光照さんに、多く寄せられる相談事例と、対処法を聞いた。
「多いのは、賃金の未払い問題。とくに“サービス前業”といって、制服に着替える時間や朝礼時間などが時給に含まれないケースです。
準備時間も業務の一環だということをまず知ってほしいと思います」(須田さん、以下同)
面接で提示された時給が支払われない、というケースは多い。
「労働基準法では、『労働条件は書面で明示しなければならない』と定められています。しかし、口頭ですませている企業もあるので、書面で労働契約書を結んでもらいましょう。あとから『言った、言わない』というトラブルを防げます」
突然、雇い止めに遭うことも。
「パートや派遣のように、1年ごとに契約更新しているような有期雇用であっても、何年も雇用されていた場合、突然、雇い止めすることは労働契約法に反します。