くらし情報『【追悼’23】坂本龍一さんが語っていた「政治の暴走」「憲法改正」「子どもたちの将来」』

【追悼’23】坂本龍一さんが語っていた「政治の暴走」「憲法改正」「子どもたちの将来」

地球が環境破壊や戦争によって、取返しのつかないダメージを受けないうちに人間の本性を変えなければ、と続ける。

「人間は、誰もが自分がもうかれば他人がどうなってもいいとか、トクをすればいいとかそんな欲望をもっていますよ。それも人間の本性のひとつ。これを変えるには、あと1万年くらいかかるかな……。最近つくづく、人間ってダメだなぁって思うんです。地球のことを考えれば、人間は消えたほうがいいのかもしれない。せめて地球の人口が500万人くらいに減ったら、環境に負荷がかからなくていいんでしょうけど。でも、自分だって、がんになってもまだ死にたくなくて人工的なものの力を借りて、一生懸命治療しているくらいだからね(笑)」

本誌2017年2月7日号に掲載された吉永小百合との対談でも、地球の未来、子どもたちの将来への責任を感じられる言葉があった。


90年代初期に“温暖化”という言葉を聞き、「地球はこのままいくとまずいのかもしれない」と考えるようになったのが、環境活動などにつながるきっかけだったといい、
「その原動力になったのは子どもたちの将来です。次の世代が、いまよりもっと過酷な状況で生きなければならないとしたら、それは僕らのせいだ。

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