くらし情報『「今年ほどクマ被害が多い年は無い…」専門家警鐘の“異常出没”東京でも油断できない現状』

「今年ほどクマ被害が多い年は無い…」専門家警鐘の“異常出没”東京でも油断できない現状

秋から冬にかけて出会うクマで、人を食べようとして襲ってくるクマはいません。多くはBが原因です。クマと食べ物や子グマの間に人が入ったり、自分の通り道に人がいたりするときに事故が起こるのです。一般の人は、クマの目撃情報がある地域には立ち入らないよう注意しましょう」

まだまだ続くクマ被害だが、最後に米田さんはこう語る。

「人の生活圏にクマが頻繁に出没するようになったのは『里山の奥山化』が背景にあります。管理の手が入らなくなって里山が奥山化したことで、コナラやクリが豊富でクマも生息しやすい環境に。どうしても人の生活圏まで近づいてくるのです。

とはいえ、クマの駆除に偏っても、保護に偏ってもダメだと思います。
地方でクマが駆除されたとなると都会の人が『かわいそうだ』と地方の自治体に電話をかけることがありますが、これは避けなければいけません。また、クマの人的被害が出ると、自治体が付近のクマを根こそぎ駆除するケースもありますが、あきらかにやり過ぎだと思いますね。札幌、仙台、広島という人口100万人の都市の街にクマが現れるのは、(中国・北京市の山間部にはクマが出没するが)世界的にも日本だけ。もっと知恵をしぼって人とクマが共存するための対策をとることが大事だと考えています」

冬になっても、また市街地でも出没する今年のクマ。ケガをしないよう、要注意だ。

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