“多言語で避難呼びかけ”に賞賛集まるサンテレビ 放送の裏にあった“阪神淡路大震災の教訓”
さまざまな国にルーツを持つ人たちのために、事前に準備していた動画で津波警報を伝えたサンテレビ。その用意周到さに、X上では賞賛の声が相次いだ。
《サンテレビすごい、手書きのテロップを各言語のネイティブが読み上げて避難を呼びかけてる。音が聞こえない人もこれは助かるのでは?》
《サンテレビが、不安を煽らず、事前撮影したネパール語・タガログ語・ベトナム語・ポルトガル語などで、津波警戒と避難案内を淡々と放送してて、感心しまくってる》
《これを被災直後に原稿準備して多言語で収録するのは大変なので、予め作っておくというのは素晴らしい対応ですね》
そこで、本誌はサンテレビにこの取り組みを行った経緯について話を聞いた。すると広報担当者は、「弊社は阪神淡路大震災の被災局です」といい、こう続けた。
「神戸市長田区には、さまざまな国籍のMCをたくさん抱えていらっしゃるFM局があります。その局は阪神淡路大震災の当時、多言語で情報を提供していました。神戸は国際都市で、たくさんの国の方々がお住まいです。
そこで、『ラジオだけでなくテレビでも必要な対策だ』と考え、映像を用意していました」(以下・カッコ内は広報担当者)