死者の9割が圧死という報道も…能登半島地震でわかった 専門家に聞いた「自宅倒壊リスクから命を守る方法」
「大地震が起きた場合は、すぐにできるだけ強固な机の下に隠れることが大事です。建物が倒壊しても空間が確保できる可能性があるからです。テーブルやちゃぶ台の下、こたつの中などでも構いません。とにかく頭を守り空間を作ることが、生死を分けるポイントになるかもしれません」
ホームセンターや通販サイトで、数十トン以上の重さに耐えられる、より強度な太脚の“耐震テーブル”も購入できる。いざというときのために、リビングや寝室に置くことを検討してもいいかもしれない。
■生活の拠点を2階にする選択も
自宅のどの場所にいたかによって、生死を分けることもある。今回の地震で2階が崩落し、真下にいた人は亡くなったが、上に2階がない別の部屋にいた家族が無事だった事例が報じられている。
阪神・淡路大震災や熊本地震でも、1階は崩れたが、2階にいて命が助かったという事例がいくつもあった。
「“圧死”するリスクを減らすのであれば、2階建て住宅の場合は、寝室を2階にする、1階にする場合は上に2階がない部屋を選ぶ、などをしましょう。地震によって2階部分が崩れても、押し潰されることにはなりにくいです。震度7クラスの地震が起きたら、おそらくその場から動くことができません。