吉高由里子主演『光る君へ』NHK大河で異例の”セックス&バイオレンス”路線が女性に大ウケなワケ
「やはり女性はベルばらやエリザベートの世界観が好きです。それを日本に変換すると、平安時代だったのでしょう。王侯貴族のドレスは、平安絵巻で描かれる美しい着物に通じるんでしょうね。昔は、“朝ドラは女性”“大河は男性”というイメージがありました。そのため大河は家康・信長・秀吉で、たまに新撰組などの幕末が入って、チャンチャン、バラバラとやってきました。だから大河で、あえて雅な世界を描こうと考えるのは、女性の感覚が活かされたはず。
実は、NHKでは’21年に、千葉雄大さんが現代にタイムスリップした光源氏を演じた『いいね!光源氏くん』というドラマを放映しています。つねに烏帽子をかぶっていて、おいしいものを食べるなどして興奮すると和歌を読んでしまうというコメディタッチの作品ですが、このころから“平安時代は鉱脈アリ”と見抜いていた優秀なスタッフがいるのかもしれません(笑)」
ドラマの展開でも、やはり女性を意識した作りになっていると感じるという。
「御曹司との身分違いの恋や、惹かれ合う二人が実は兄妹だったとか、事故で記憶喪失になったりという衝撃展開は韓流ドラマあるあるですが、それを彷彿させる展開も見もの。