くらし情報『33年ぶりの賃上げ、株価4万円でも…「“中小”勤めに恩恵は少ない」と専門家』

33年ぶりの賃上げ、株価4万円でも…「“中小”勤めに恩恵は少ない」と専門家

全般的に企業の増益分が労働者に還元されていない状態が続いています」(加谷さん)

庶民は “好景気”の恩恵よりも、弊害を感じるほうが早くなりそうだ。40代以降には住宅ローンを組んでいる家庭が多いが、今月にも行われると噂される“マイナス金利の解除”によって、ローンの返済額が上がる可能性があるのだ。

■住宅ローン金利が3%の時代がくる

マイナス金利とは「政策金利をマイナスにする」政策のこと。お金を借りやすくすることで、市場のお金の量を増やす効果がある。

「日本はデフレ(物価が安い状態)脱却の金融緩和策の流れで2016年から『マイナス金利』政策、『ゼロ金利』政策をとっており、ここ数年は目標としてきた2%程度まで消費者物価指数が上がっていました。

これ以上の物価上昇を抑えるためにも、早ければ3月18~19日の金融政策決定会合で、マイナス金利の解除に言及される可能性があります。さらに、秋口には『ゼロ金利の解除』を宣言して、『プラス金利』に引き上げて行く方針だと予想されます」(加谷さん)

マイナス金利 → ゼロ金利 →プラス金利、と上がっていけば、借金をしたときにかかる金利も上がることになる。

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