くらし情報『33年ぶりの賃上げ、株価4万円でも…「“中小”勤めに恩恵は少ない」と専門家』

33年ぶりの賃上げ、株価4万円でも…「“中小”勤めに恩恵は少ない」と専門家

「借金を返済できない中小企業が出たり、住宅ローンの利率が上がって返済が滞る人が出たり、かなり影響が出るでしょう」(加谷さん)

実際に住宅ローンの返済額はどれくらい上がるのだろうか。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんが解説する。

「今春にゼロ金利の解除宣言をした場合には、3カ月後の夏あたりから影響が出始めるでしょう。住宅ローンの変動金利は現在0.2~0.4%ほどですが、0.6%くらいまで上がると予測されます。

今後、日銀は政策金利を4%程度までには上げたいのだと思います。そうなった場合、過去の例から考えると、3%程度まではローン金利が上がると考えられます」

本誌は35歳時点で、変動金利で借入額3000万円の35年ローンを組んでいた場合の返済総額を試算した。金利がずっと0.3%だった場合には返済総額は約3160万円。しかし、15年目から、金利が毎年0.3%ずつ上昇し、最終的に3%まで上がった場合、返済総額は約3501万円と、341万円も増えてしまう計算になる。


■物価が上昇しても50代給与は上がりづらい

金利が上がっても、物価上昇の流れは、続きそうだ。

「日銀は物価上昇を『2%程度』が望ましいと考えています。

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