くらし情報『“金融”は平均で3割減も…統計でわかった「定年後の再雇用」で給料が減る業界』

“金融”は平均で3割減も…統計でわかった「定年後の再雇用」で給料が減る業界

そこで、労働政策研究・研修機構の調査結果を元に、定年後給与が激減する業界ランキングを作成した。

■50代からの準備で給与減には対応できる

給与激減ランキングの上位は、1位電気・ガスなど、2位金融・保険業、3位卸売・小売業と続く。60歳直前の給料を100としたとき、定年後61歳の年収水準が72前後とかなり厳しい。

「これらは定年前の給料が高い業界です。採用力が高く人材も豊富なので、60代の人材が減っても困らないと考えているのでしょう」

詳細な分析を見ると、5位自動車メーカーでは3人に1人が定年前より3割超も年収が減っている。2位金融・保険業も同様で、3割超の年収カットが3分の1に及ぶ。

「大企業のほうが定年前の給料が高い分、定年後との落差が大きくなります。高収入に慣れた家計には、つらい状況でしょう」

また、6位IT業界など、若い能力や感受性が戦力になる業界も定年後の減収が大きいという。
反対に、給料が下がりづらいのは、14位建設業、15位運輸業、16位医療・福祉だ。

「人手不足で人材の確保が難しい業界です。運輸業のたとえばタクシー業界は60代以降が主力ですし、建設業の現場では年長者の資格や熟練の技が必要です。

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