渋谷はスタバ18軒あるのに大混雑…休日のカフェ難民続出の陰に再開発がもたらした弊害
谷頭氏は冒頭で紹介した投稿を引用する形で《冒頭の投稿を引用する形で《この問題ずっと考えてて、渋谷も17軒スタバがあるのに、週末はどこも満員。 明らかに、都市の中で滞留できる空間が減っていて、その皺寄せがカフェに来てる》(編集部注:現在は18軒)と指摘していたように、まず大きな理由として各地で急速に進む開発をあげる。
「再開発が進んだことによって、渋谷は全体的に高級化しています。良くも悪くも、お金を使う場所ばかりが増えているわけです。その結果、無料であったり、あるいは安い値段で居座れる場所として、カフェ以外の選択肢がなかなかなくなってしまった、ということがあると思います。僕は若い人が1000円程度でダラダラすることを『せんだら』と呼んでいますが、こうした若者の『せんだら』需要を渋谷は満たせなくなっていると思います。
実は、渋谷自体の歴史を見ると、街でぶらぶらしたり、街に居座ったりする人々が多くいた歴史があるんです。『せんだら』需要に応えてきた街だった、ということですね。
例えば、渋谷では1970〜1980年代ぐらいに、旧セゾングループ時代の西武パルコが行っていた開発を例にあげましょう。