渋谷はスタバ18軒あるのに大混雑…休日のカフェ難民続出の陰に再開発がもたらした弊害
ある程度、街自体を富裕層向けにして、安全な空間を作り、そこに入るためにはある程度のお金が必要になるというものですね。まさに、こうしたジェントリフィケーション的な開発が渋谷では行われていると考えられます。その結果、若者が無料や限りなく低料金で町にいることがなかなか難しくなってしまった。そうして、滞留できる場所の選択肢として、比較的安価なカフェがあり、混雑しているのではないか」
こうした流れを受けてかは定かではないが、実際に都市部のカフェの店舗数は増えているという。現在の渋谷周辺には『スターバックス』が18店舗も存在している。しかし、谷頭氏はそれでも「カフェの需要は多すぎる」とした上で、こうした都市開発の流れに懸念を唱える。
「街に関係するなるべく多くの人たちが、幸せな気持ちで空間を使えることが1番いいと思っています。だから、セキュリティー的にも若者をたむろさせないようにすることは、ファミリー層などにとっては大事なこと。
一方、街から滞留できる場所を排除することで、居場所がなくなってしまい、結果不幸になってしまう人もいる。そう考えると、過度に居場所を減少させる流れは、やはりよくないと思います。