5類移行から1年も…今も続く「コロナ感染死」3カ月で1万3千人超が死亡
今後、さらに増える可能性もあるので注意が必要です」
感染のピークから数カ月あとには、死亡者数増の波が来ることも予想される。前出の玉井さんが言うように、高齢者の場合、日ごろは元気でも過信は禁物だ。
「つい最近まで元気だった82歳の叔父をコロナで亡くした」という山梨県在住の竹田保さん(仮名)が、その経緯と、つらい胸のうちを本誌に明かしてくれた。
「叔父は、4月下旬にコロナに罹患しました。『感染したから、しばらくこちらに来ないで』と言われていたので、見舞いは控えていたんです。そしたら5月3日に突然、『他界した』と家族から連絡があって……」
叔父は、罹患後数日間、自宅療養していたが、体調が急変。搬送先の病院で亡くなったという。罹患から、わずか1週間ほどの出来事だった。
「叔父は、若いころからスポーツが大好きで、最近までゴルフにいそしんでいました。交友関係も広かったので、友人たちと会うなかで罹患してしまったのかもしれません」
竹田さんの親族には医療従事者もおり、日ごろから「5類になってもコロナはなくなっていない。弱毒化もしていない」と聞かされていたという。
このように、いまだコロナで死亡する人が減らないのはなぜか。