民家の庭で勝手に宴会、ポイ捨て注意に逆ギレ…迷惑観光客の呆れた言い訳
大手旅行代理店のJTBは、2024年の訪日外国人旅行者数が過去最高の3千310万人になると予想している。
オーバーツーリズムの問題は、京都のような有名観光スポットだけで起きているわけではない。
山梨県の富士河口湖町では、コンビニエンスストアの屋根越しに富士山が写ることから、記念撮影に訪れる外国人観光客が殺到。そのため、目隠し幕が設置されたニュースは記憶に新しい。
現地周辺では、交通事故の危険性に加え、ゴミの散乱が深刻な問題に。ポイ捨てを注意すると、“ゴミを捨てて何が悪い!”と開き直る外国人旅行客も……。
「近年、ガイドブックに載っている有名観光スポットに加え、もともと観光スポットではなかった場所でも交通渋滞、ゴミの投棄、騒音や迷惑行為、そして私有地への侵入といった観光公害が、全国各地でどんどん増えています」
そう指摘するのは、オーバーツーリズムの問題に詳しい城西国際大学観光学部の佐滝剛弘教授。背景には、コロナ禍の約3年のステイホーム期間に、世界中の人たちがインターネットやSNSで、写真映えする日本の食文化やスポット、ドラマのロケ地、アニメの舞台となった場所などの情報が広く知られたことが、大きな要因として挙げられる。