エスカレーターに挟まれ窒息したケースも…街中に潜む思いがけない“死の危険”
前出の野村さんも続ける。
「スマホに夢中になり、工事中で蓋が開いたままのマンホールに落ちてしまうケースも考えられます。マンホール内は低酸素の箇所もあるので、命の危険があります」
空からの落下物に関しては、2023年に、東京都江戸川区の交差点で、重さ3kgの表示板が5m落下し、70代女性がけがをした事故があった。
「決して珍しい事故ではありません。古くて錆だらけの看板や電柱、標識などは危険なので、日ごろから意識して近づかないようにしましょう」(野村さん)
機械式駐車場も、死亡事故が起こりうる。立体駐車場工業会担当者は、
「使い方を誤り機械式の装置を動かすとき、装置内に人がいて、機械に挟まれる事故があります。新型の駐車場と異なり、人を感知するセンサーなど安全装置が十分でない古いタイプの駐車場が、まだまだ多いのが現状です」
日常的に利用する電動アシスト自転車も、年間4,000件近くの事故報告があるといわれている。
KDDIの「自転車の安全・安心利用に関する意識調査結果」(2018年)では、電動アシスト自転車の危ない経験について、「ペダルを踏んだときに急発進した」が49.9%でもっとも多く、「重さによる転倒」