”硬めが好き”には北海道産 専門家語る好きなお米の見つけ方
「これまでに一度も特Aを落としていないのは、『魚沼産コシヒカリ』のみ。山形の『はえぬき』は、22年間連続で特Aを取り続けましたが、今年初めて逃しました。代わりにニューフェースの神奈川県『はるみ』、広島の『あきさかり』がいきなり特Aランクになるなど、近年とは違うランキングになっています」
特Aランクには北海道から九州までと、産地が広がり、個性豊かなお米が作られている。澁谷さんが、それぞれの地域で作られるお米の特徴を教えてくれた。
「北海道の『ふっくりんこ』は、どっしりとした味わいで、ツヤ感と大きな粒感が魅力。高知県西などで作られる『にこまる』は、冷めてもおいしく食べられます。熊本の『ヒノヒカリ』は、あっさりした味で、どんな料理にも合わせやすい。最近はモチモチするお米より、さっぱり系のお米が人気です」
好みのタイプのお米を見つけるには、地域の特色をヒントにしてほしい、と澁谷さんは語る。
「一般的に、北海道は味がしっかりしていて、硬めのお米が好きな人に向いています。というのも、新鮮な刺身を丼にするなど“乗っけもの文化”や味の濃いものと合わせる文化が根付いているため、ご飯も負けないくらい、しっかりした味わいなんです。